ABOUT SAS SASとは

SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、眠っている時に呼吸がストップしてしまう病気です。 英語名のSleep Apnea Syndrome の頭文字をとって、SASと略名で呼ぶ場合も多いです。 医学的には、睡眠中に10秒以上呼吸が停止する、もしくは通常の呼吸量が10%以下に低下することを無呼吸としています。 この「無呼吸」状態が7時間の睡眠中30回以上、あるいは1時間あたりに5回以上現れた場合は「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。 表出している患者数はそれほど多くはありませんが、睡眠時での症状のため潜在患者が多数いると言われています。 一説には、重度の患者数だけで300万人ともいわれています。

SASの治療法

治療法には、症状を緩和させるもの(対症療法)と、根本的にその原因を取り除くもの(根治療法)とがあります。これは、患者さんの症状、重度に応じて適用されます。患者が肥満気味の場合、咽喉まわりの脂肪で気道が狭くなっている場合もあり、生活習慣の改善も合わせて行う必要があります。また鼻に支障があり鼻呼吸がしずらい場合も、鼻治療を並行して行う必要があります。 治療の種類は大きくわけて3種類あります。

CPAP療法

CPAP療法イメージ

CPAPとは、Continuous Positive Airway Pressure の頭文字で、 直訳すると持続陽圧呼吸療法となります。機械で圧力をかけた空気を鼻から気道(空気の通り道)に送り込み、広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。 日本では1998年から健康保険適用になりました。一般的にはCPAP用の機械を医療機関からレンタルして利用します。多くの研究、実証からCPAP療法はSASの治療法としてはもっとも重要で有効な方法と言われています。 ただすこし困ったことが、日本の医療保険制度ではCPAP治療機器はレンタルで利用するのが基本となっており、基本購入することが出来ません。 そのことから、ずっと高額なレンタル料金がかかってしまうということです。

マウスピース

歯科装具(マウスピース)で治療する方法です。 下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐように設計されています。 器具を作成するのは専門の歯科医に依頼することになります。 この治療法は、比較的軽度の症状の場合有効である半面、重度の症状の場合は的確な療法とならない場合があり、注意が必要です。

外科手術

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因がアデノイド(のどの奥、鼻の後ろにある咽頭扁桃と呼ばれるリンパ組織)や扁桃肥大などの場合は外科手術が有効となります。 手術には、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)とレーザー手術(LAUP)があります。どのような症状でも外科手術で治るというものではなく、ケースバイケースで考える必要があります。

CPAP治療が有効とされている理由

  • 1. 自宅で継続的にできる治療法であること。
  • 2. 比較的患者の苦痛もなく、すぐに始めることが出来る。
  • 3. 最近のデータではCPAP治療者は未治療者より寿命が改善していることが判明している。
  • 4. 日中の眠気が改善され、生活の質が向上する。
  • 5. いびきや呼吸停止ががなくなる為、ベットパートナーが安心して眠れる。
チェックアイコン

SASのセルフチェック

※ この質問にはいの数が6個以上の人は一度診察されることをお薦めいたします。(このチェック項目で完全に診断出来るわけではありませんのでご注意下さい。)

  • Q1

    毎晩、大きなイビキをかきますか?

  • Q2

    「睡眠中に呼吸が止まっていた」と指摘されたことがありますか?

  • Q3

    昼間よく眠くなることがありますか?

  • Q4

    記憶力や集中力が低下していると感じますか?

  • Q5

    朝起きた時、疲労感頭重感・頭痛がありますか?

  • Q6

    若い頃より、体重が増加して顔つきが変わったと言われますか?

  • Q7

    メタボリックシンドロームの傾向はありますか?

  • Q8

    どちらかというと首は短いですか?

  • Q9

    どちらかというと顎のまわりに脂肪がついていると感じてますか?

SASの合併症

以下のような疾患を治療中又は検診等で見つかっていませんか? SAS患者は以下の症状をかなり高い割合で合併します。

  • 高血圧症
  • 糖尿病
  • 高脂血症
  • 脳血管障害
  • 虚血性心疾患
  • 不整脈
  • メタボリック症候群
  • 逆流性食道炎